2020年8月1日は断念,2年延期へ

 苦渋の選択です。十数年の間,心に抱いてきた夢が,目標が,約束が果たせません。
今は誰も覚えていない事かもしれません。しかし私個人としましては,人として,そして何より教育に携わる者として,一人でも実行しようと心に誓っていた熱い思いです。それを果たすことができなくなりました。まさに,断腸の思いです。
 この半年間,あの手この手を考えギリギリまで迷い,このWebページに掲載するのが1週間前になってしまいました。どこまで皆さんに連絡が届くか,いささか心許ない限りです。
 以下,こうした判断に至った状況を記します。

渡航の現況

(1)スイスへの入国
 7月20日以降,国境制限が緩和され日本からの旅行者は入国できるようになった。

(2)日本への帰国 ・・・・・ こちらが問題!
 外務省による2020年7月26日現在有効な日本への入国に際する注意点は,7月22日に発出された『日本における新型コロナウイルス感染症に関する水際対策強化』に記載されている。
※帰国予定である8月3日におけるスイスからの入国についてもこれが適用され,その要点は以下のとおりである。

A) 空港の検疫所で,健康確認・PCR検査を実施する。結果が判明するまでの1日〜2日程度,待機することとなる。
※空港から自宅までは約40km,空港の駐車場に車を置いておけば自宅に戻って待機することも可能である。

B) 検疫におけるPCR検査の結果が陰性でも,入国の次の日から起算して14日間は待機し,保健所等による健康確認の対象となる。
※8月3日に帰国したとすると,8月17日までということになる。

C) これは検疫法に基づき実施するものであり,指示に従わない場合には罰則の対象となる。

勤務校の状況

(1)終業式は8月6日
 学期途中ではあるが,定期考査日程を調整し数日旅に出ることは可能である。しかし帰国後の8月4日までには,学期末評価等の校務を処理する必要がある。つまり帰国後の自宅待機期間中に,勤務を要する日があることになる。

(2)始業式は9月1日
 来学期の開始は,帰国後の自宅待機の終了後になるので問題はない。

(3)ウィルスの不安 ・・・・・ これが問題!
A) もしPCR検査の結果が陽性ならば,9月以降も長期に渡って行動制限が予想され,勤務に支障をきたすことが避けられない。

B) 仮にPCR検査が陰性であっても,100%陰性であるという確証が得られないウィルスである。万一,陽性に転化したときの学校に与える影響は極めて深刻なものがある。現在の勤務校は,私立であるが故に,まさに学校の今後,存続に関わる問題に発展しかねない。

C) たとえ真に陰性であったとしても,そのような危険を犯す職員がいるということが公になった場合には,私立である学校のイメージ・評判に与える影響は少なからずあるであろう。

現実的な落としどころ

 以上のような状況を考えると,今回の渡航は断念せざるをえないと結論づけた。

 思えば今年の春,3月末に学校を退いていれば,誰に気兼ねすることもなく自由に動けたに違いない。しかし本年度は自らも望んだし学校からもそれなりに期待され,責任を受けた身である。実際にはウィルスが発生する以前の昨年12月には,学校と話し合って決めていたことでもある。学校に,そして生徒・保護者に迷惑をかける訳にはいかない。もし,2020年8月1日のことを覚えていて期待している人がいたとすると,その人を落胆させてしまうであろうことを十分承知の上で,自分の現在の責任を果たさなくてはならない。この決定は,自分が約束を果たせなかったという事実を,一生涯重荷として背負っていくことに他ならないことも認識している。
 その上で,2つの価値観の綱引きを,こうした形で結論づけるしかないと決断するに至った。

2020年8月1日に期待していた方,本当に申し訳ありません。

 しかし,だがしかし,このままでは一生後悔するに違いない。そこで,今また,性懲りもなく発します!

2022年8月1日 Uster(ウスター)

 2年後の『2022年8月1日に延期』 私はその日にグライフェンゼーに向かいます。もっとも,生きていれば・・・ですが・・・。
 2022年8月1日は月曜日です。一般的には忙しい曜日です。
 勿論,オリンピックやウィルスをはじめ今後情勢がどのように展開していくか全く不透明だ。今は「そのつもり」としか言いようがない。日程も含めて,これから先どのように動くかという情報は,ほ〜んとに,と〜きどき,このサイトに掲載します。

追伸:
当初の計画通りいっていたら,キャセイパシフィックの出発は明日です。このフライトは既にキャンセルしました。その後に予約した直行・直帰のスイスエアー便の出発は30日です。こちら ・・・ 気持ちの上でなかなかキャンセルする気になれません。もっとも,キャンセルしても返ってくるお金はほとんどない。2つの航空便と宿泊費のキャンセルで,総額40万円が飛んでしまいます。やれやれ,コロナちゃん!

以上